Benigamo Stone
紅加茂石

白い斑点の周りに朱が出ているものが特級の紅加茂石(べにがもいし)。その中でも一際鮮やかな朱色の部分は“紅”と呼ばれ、その美しさと希少性から高い評価を受けています。ひとつひとつの石が独自の色彩とテクスチャを持つ個性豊かな石で、小さな石でも空間のアクセントとなり、上質な存在感を添えてくれます。

時を宿す深紅の石

紅加茂石は、かつて京都・加茂川の上流で採石されていた銘石で、現在は採石が禁止されているため非常に希少です。
深みのある赤色は濡れるといっそう鮮やかに際立ち、古くから水石や鑑賞石として親しまれてきました。
地質的にはチャートと呼ばれる堆積岩の一種で、大昔の放散虫などの殻が降り積もって形成された、長い時間の記憶を宿す石です。

京都加茂七石

京都加茂七石とは、八瀬真黒石・鞍馬石・畑石・糸掛石・紅加茂石・紫貴船石・畚下石(ふぐろいし)のことを言い、これら七石が一堂に揃って見られる石の庭は二条城の清流園と七条大和大路角にあります。
紅加茂石は七石の中でも一際華やかな石で、水に濡れるとより一層鮮やかな紅色に輝きます。

硬度が示す、加工石としての価値

紅加茂石は非常に硬度が高く、加工に高度な技術を要する素材です。
ダイヤモンドカッターで切削しても刃がすぐに摩耗して丸くなり、途中でより柔らかい石を切って刃を研ぎ直す必要があるほどです。

その分、一つの加工にかかる手間と時間は他の石の比ではありません。
だからこそ、仕上げられた紅加茂石の製品は希少性が高く、価値ある素材として扱われてきました。