CASE STUDY
製作事例

PROJECT 01|すし天白
東京・赤坂「すし天白」のカウンターに設えたのは、
厚さ70mmの重厚感をもつ、椎葉紫雲石の付け台です。
使用した椎葉紫雲石は、日本三大秘境のひとつとされる宮崎県・椎葉村でかつて採石されていた銘石。現在はすでに採石が行われておらず、市場に残る限られた石のみが使われる、極めて希少な素材です。
石は個体ごとに色味がわずかに異なるため、本件では約1.5トンの原石ひとつから切り出すことで、色調を揃えながら製作を行いました。
ひびや石目の流れを丁寧に読み、美しさと強度の両立が叶う部分のみを選定。
完成する付け台は、原石全体のわずか十分の一ほど。
自然の中から厳選された断片です。
椎葉紫雲石は、大理石や花崗岩よりも硬く、石目が均一でないため、硬い部分と柔らかい部分が混在します。その特性ゆえ、加工の過程では思わぬ欠けやバリが生じやすく、高い精度と判断力が常に求められる石でもあります。
6mmの面取りを施すことで輪郭に上質な緊張感を与え、丹念な研磨によって、色と模様の奥行きが静かに浮かび上がります。
限定8席のカウンターには、一人一石。わずかに表情の異なる付け台が、1mmの段差もなく美しく揃う光景は圧巻です。職人の技と経験が凝縮された、空間の質を静かに引き上げる一台となりました。
施設名:すし天白
用途:カウンター付け台
石種:椎葉紫雲石(宮崎県 椎葉村産)
設計:株式会社Robecity
