Itsuki Shiun Stone
五木紫雲石
熊本県の五木村で採石されていた五木紫雲石(いつきしうんせき)は、一石ごとに緑と紫のバランスが大きく異なるのが特徴です。
あるものは深い緑が前面に現れ、またあるものは紫が静かに主張し、まったく異なる色彩を見せてくれます。
その多様な基調色の上に、白や黄色の細かな模様が儚くも鮮烈なアクセントを添え、見る角度によって無数の表情を描き出します。まるで、永続的に変化を続ける自然のアートピースのよう。
眺めるたびに新たなディテールが立ち上がり、その奥深さに心を奪われます。

彫刻的フォルムを纏う石
五木紫雲石は、自然が長い年月をかけて彫り上げたような、唯一無二の造形美を持つ銘石です。表面には細かな凹凸が複雑に重なり合い、その立体的なフォルムが強い存在感を放ちます。
こうしたダイナミックな形状は、石を “形そのもの” で楽しむオブジェとして特に映え、また外形を活かしたローテーブルなどのプロダクトにも、特別な表情を与えてくれます。
自然がつくり上げた造形をそのまま空間に取り入れる—
五木紫雲石は、その価値を実感できる素材です。

五木村の自然が刻んだ記憶
五木紫雲石は、熊本県南部・五木村で採石されてきた銘石です。五木村は九州山地の深い山々に抱かれた小さな村で、標高1,000mを超える峰々が連なり、村の約94%を山林が占める、豊かな自然に包まれた土地です。
険しい峡谷を縫うようにして、“水質日本一”とも称される清流・川辺川が村の中央を流れています。急峻な地形と清らかな水が形づくるこの環境は、長い年月をかけて独自の岩石を育んできました。
五木村の大地と清流が刻んできた地質の記憶——
その背景をもつ石が、五木紫雲石です。



